私の体調

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どうぶつしょうぎで小3の娘に勝てなくなった父親の笑顔

さてとポテト、林やすむ[@hayashiyasumu]です。

金曜日。

どうぶつしょうぎをご存知だろうか?

将棋のルールを削ぎに削ぎ落として、駒の漢字を動物のイラストに変えた、子ども向けのテーブルゲームだ。

子ども向けとあなどるなかれ、なかなかどうして大人でも楽しめるゲームである。

www.shogi.or.jp

娘が保育園の頃に買って以来、時々思い出してはやるって感じで、(5歳息子もいるし)まだまだ現役で活躍中。

つい先日、そのどうぶつしょうぎを息子が半年ぶりぐらいに引っ張り出してきた。

息子とパパの対局。

息子のお手前は、ようやくひと通りルールを覚えたぐらい。

なので、こちらは明らかな手加減モード。

そんなんで楽しくやってると、お姉ちゃんも参戦。

お姉ちゃんが卒業しかかってる遊びを、息子と親で楽しそうにやってると入ってくるというのが、最近よくあるパターン。

で、お姉ちゃんとパパの対局。

第一局。

手加減なしであっさりパパの勝利。

そういえば、手加減なしで私が勝ち続けてたらやる気なくしてそのまま終わったのが半年前だったような気がする。

第二局。

それを思い出して、展開次第で手加減してやるか、なんて思ってたら私の負け。

凡ミスっぽい感じではあったものの、なんかちょっとムムッと思わせられる感じの負け。

第三局。

気を引き締めて臨むも、似たような展開でまた負け。

いったんモグモグタイム。

なにかがおかしい。

私がミスをするというよりも、ミスをするまで待たれているような気がする。

いや、そんなはずはない。

小学三年生、半年前には手加減をしていた相手だ。

モグモグしながらそんなことを思っていた。

さぁ気分を変えて、第四局。

負けた。

その次も、またその次も負けた。

娘に勝つことができない。

気づけば後手に回り、ひよこさん、ゾウさん、キリンさん、、次々に駒を取られ、森のエリア(私の陣地)でビクビクするライオンさん(王将)のために、「参りました」と正座で頭を下げ続ける父。

頭を上げると、娘の瞳の中にみすぼらしい笑顔の私がいる。

果たして、娘の心にはどんな父親が映っているのだろうか。

神経衰弱での記憶力など、子どもゆえの能力(に大人の老いも加わる)によるものでなく、大人も子どももなく総合的な頭脳で完敗したのである。

まして、(年月だけで言っても)5倍近い経験の差がありながらだ。

前回から今回までの間にどこかでどうぶつしょうぎをやっていたワケでもなく、この半年の脳の発達で、スーッと父親を越えていった。

息子に身長を追い越されるとか、殴り合いで負けるとか、まだ少し先になるだろうと心の準備もしていなかった、「越えられゆく親の切ない喜び」を、こんなにも早く味わうことになるなんて。

それでも、強がりなんかじゃなく言えるよ。

「娘の将来が楽しみだ」

みすぼらしく笑う父の頬を、生温かい涙が伝った・・・。

〜 Fin 〜