【脱Google依存】無料代替サービス・アプリにできる範囲で乗り換えてみた【前編】2020年版
グーグル検索の変化をきっかけに、グーグルのサービス全体になんだかキナ臭さを感じるようになりました。
- グーグル検索の変化で「Googleの支配」を感じ始めた
- 全然ありえるGoogle有料化への備えとして
- グーグルアカウントで情報の断片が「一人の人間のデータ」になる
- グーグル検索の代替はBingしかない。けど必要充分
- chrome代わりのブラウザは色々ある。私はVivaldiとOpera
- Gmailの代替はProtonmailかTutanota
グーグル検索の変化で「Googleの支配」を感じ始めた
たいがいのウェブサービスは、まずグーグルから試してみてイマイチなら他ってパターンがいつからか出来上がっていて、気がつけば意図せずグーグル依存みたいな状態になっていることに、改めて気づかされました。
なんつーか、依存してることにも気づかないぐらいのナチュラルさね。
だってやっぱ使いやすいから。
グーグルのサービスが本当に「ユーザーファースト」だと感じられるのであれば、個人情報どうこうも納得の上で使い続けるという選択もありますが、ユーザーのためになるとは思えない検索結果の変化を実感し、「一企業が世界をコントロールできてしまう不安」を感じてしまった以上、知らず知らず陥ってきたグーグル依存からの脱却を目指すほかありません。
全然ありえるGoogle有料化への備えとして
当たり前に無料で使ってますが、有料化の可能性も全然あります。
「必要不可欠で替えが効かない」状態になるのを見計らって順次有料化されたとしたら、なかなか困りません??
ちなみに今回の脱Googleで、有料化しても使い続けるしかないかなと思ったアプリは「Googleマップ」ぐらいでした。
それ以外は代替アプリでだいたいどうにかなります(決まった…)。
とはいえ、グーグルが有料化し出したら追随する企業も出てくるでしょうし、まぁその辺は、無料サービスがいつからか当たり前になってしまっている「都合のいい常識」を見直す時なのかもしれません。
グーグルアカウントで情報の断片が「一人の人間のデータ」になる
まずなにより意識しておきたいのが、「グーグルアカウント」によって、グーグルのすべてのサービスを横断的に利用できるということ。
使う方も便利ですが、これによって、基本的にサービス(アプリ)ごとに、情報の断片として渡してきたひとつひとつの個人情報が、使えば使うほど「より具体的な一人の人間のデータ」として形作られていくワケです(※メールの内容とか画像データとか、守られてるとされてますが、こんだけ無料で使い倒しててそれはないんでないかなと個人的には思ってます)。
あと、(ほとんど意識することなく)基本的にログインしっぱなしってのもコワいんですよね。
特定のアカウントの行動としてすべて追えちゃう状態ですから。
あとは、「グーグルアカウントでログインする」って、グーグル以外のいろんなサービスでやっちゃうのも(※私はなんかイヤでそれやらないようにしてました)。
極論、イヤなら使うなで終わる話ですけども、今の世でインターネットを利用しながらグーグルのサービスを完全シャットアウトするってのは、なかなか非現実的。
なので、たとえば「画像データと住所を一緒に握られるのは気持ち悪いな」とか、「これじゃほぼオレ特定されるやん」みたいのを意識しつつ、できるだけ不便にならないように、代替サービスに移行できるものはしてみようや、ってな感じの方針で進めて参ります。
もちろん全部無料で。
とあと、スマホはAndroidでパソコンはWindows10なので、それ前提になってますが、昨今たいがいMacもWinもiosもAndroidも関係なくいけるでしょう(多分!)。
とあとあと、私が使ってないグーグルのサービスについてはなんも言いませんので。
グーグル検索の代替はBingしかない。けど必要充分
調べてみると、まずDuckDuckGoというプライバシー配慮が売りの検索エンジンがよく出てきます。
ちょっと使ってみたところ、なんとなく物足りないような、情報が古いような、そんなこともないような。
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2020.11.30追記→なんつってたら、アンチグーグルの旗頭といってもいいそのDuckDuckGoが、どうやらグーグルに買収されちゃったみたい。。
逆の思想を丸飲みして消し去るって、やっぱりコワいわグーグル。。 https://t.co/XHYy9MEyvr
— 林やすむ@あなたに届け私の体調! (@hayashiyasumu) 2020年11月27日
さらに2021.5.5追記→ソースは?ってコメントを頂きました。
確かにソースは見当たりませんね。
上の消えてるツイートもソースではありませんで、どなたかのつぶやき的なやつでした。
おそらく、chromeで選択可能な検索エンジンの中にDuckDuckGoが追加されたことと、このドメインの話なんかが相まってそんな流れになったんではないかなと。
いずれにせよ、もはやこんな狂った世の中がすっかりできあがっちゃって、検索エンジンがどうとか、だいぶどうでもよくなってる私ですハイ。
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でもまぁ、他の選択肢も見てみましょう。
ご存知の方も多いとは思いますが、Yahoo!検索はグーグルの技術を使ってて、グーグルとほぼ同じ検索結果のすき間にチョコチョコYahoo!ニュースとかヤフー絡みのコンテンツが入り込むだけっぽいです。
おそらくデータはグーグルに渡っていると思いましょう。
あとは、一応のシェア2位「Bing」ぐらい。
使ってみると別段違和感もなく、これでいいやって感じです。
まぁなんでしょう、個人的に検索行為そのものへの依存度がひと昔前より低くなってるような気もします。
検索に関しては、クローム以外のブラウザでグーグルアカウントにログインせずに使えば、渡るデータはそれこそ断片な気がするので、なんならグーグル検索でもいいのかもしれません。
chrome代わりのブラウザは色々ある。私はVivaldiとOpera
私は元々、クロームとOperaを併用してて、どちらもスマホと同期させてました。
中国企業の手に渡ってから(元々ノルウェー)どうなんだみたいな話もあるみたいですが。
パソコン(Windows10)ではクロームメイン、スマホではOperaメインな感じ。
Operaはそのまま使うとして、クロームの代替に、Vivaldiというブラウザを使うことにしました。
プライバシーへの配慮、PCスマホ同期がすんなりできた、PCスマホとも使い勝手がよい(これが意外とない)、メモ機能がいい、そんな理由です。
特にプライバシー重視なら、前述のDuckDuckGoのブラウザ版、Torブラウザ(※匿名性の高さ故にむしろ悪用されちゃうんですと)あたりが代表的なもののようです。
◆セキュリティ・プライバシー重視のブラウザー | カスペルスキー公式ブログ
◆もっとも安全で安心できるおすすめのブラウザ4選 | ライフハッカー[日本版]
それ以外にも、Brave、SRWare Iron、Epic Privacy Browser、comodo dragonなどなど、トータルでしっかりしてそうなブラウザはけっこうたくさんあるので、入れてみて使いやすさで選べばいいかなと。
しかしまぁそういう主旨なんでプライバシープライバシー言ってますけど、検索履歴とか気持ち悪さがある反面、不意に役立ったりもするので難しいところですよね。
Gmailの代替はProtonmailかTutanota
メールに関しては、相当に具体的な各種情報が含まれるものですので、他のなによりプライバシー重視でいきましょう。
スイスのProtonmail(プロトンメール)か、ドイツのTutanota(トゥータノータ)のどちらかがいいんじゃないでしょうか。
機能的にはどちらも大変シンプルです。
Tutanotaを見つけた時には、Protonmailに落ち着きかけていたので、Tutanotaは使わずにそのままProtonmailを使うことにしました。
ロシアのYandexというサービスもアカウント作ったんですが、2~3日したら謎にロックされててやめました。
ロシアのGoogleみたいな雰囲気もあって、むしろなんかコワッてなりました。
MAIL.comというフリーメールも試そうとしましたが、アカウント作成の「ロボットじゃないよね?」みたいな画像選択のとこで、いくらちゃんと選択しても先に進めなくてやめました。
メールの場合、過去のメールデータどうするってのもあったり、ちょっと全部書いてると長くなりすぎちゃうのでサクッと。
Gmailのデータは、mboxという形式でしかエクスポートできません。
脱Googleを進めてみると、Gmailに限らず、データの全削除や移行をイチイチすんなりさせないように作られていることに気がつきます。
私の感じた気持ち悪さが単なる思い込みではないんだろうなと、ミョ~に納得できてしまうというか。
サクッと調べた限り、Outlook(など、汎用的な形式であるCSVファイルとしてエクスポートできるメールクライアント)でGmailの送受信をできるように設定してサーバ内のメールをすべて受信した上でエクスポートすればCSV形式でダウンロードできるようです。
Gmail のデータをエクスポート・インポートすることは可能ですか。 – クラウド コンシェルジュ
と思って進めてみたんですがすんなりできませんで、以下のソフトをダウンロードして、グーグルアカウントからエクスポートしたmbox形式のファイルをeml形式に変換って形でいいやとなりました。
メールの入ったフォルダをwindowsの検索窓から検索すれば件名本文のキーワードで拾えるので。
ひとまず不都合の発生確認も兼ねて、まだGmailは残してますが。
なんならこれまでのメールデータは全削除して(orグーグルにくれてやるつもりで)、データ移行についてはあきらめるってのもひとつの判断かもしれません。
とあと、サブメアドなど複数のアカウントで送受信するのには、SPARKというメールアプリ(iphone、Mac、androidで使えてwindowsでは使えないという珍しいチョイス)をandroidで使ってまして、なかなかいい感じです。
しかしホント、やること多すぎて「Googleに依存することでこんだけ楽してきたんだな」ってしみじみ思いますよ。
メールソフトに限らずなんならグーグルに限らず、(カスタマイズしたり)あまり便利に使いすぎないことも依存に陥らないコツかもしれません。
とりあえずここまでを【前編】として、また次回にしましょう!