ニューヨークが林やすむ賞受賞【M-1グランプリ2019素人審査】
さてとポテト、林やすむ[@hayashiyasumu]です。
だいぶ暮れてきた月曜日。
- M-1グランプリ優勝はミルクボーイ!林やすむ賞はニューヨーク!!
- M-1トップバッター問題はこれからも続く
- 伏線回収はM-1に向かないのでは?
- テレビでおなじみの実力派芸人のM-1優勝はこれからますます難しい気がする
- (私の)敗者復活は「くらげ」!次点ロングコートダディ
- 金属バットのワイルドカード(準決勝返り咲き)が分かりづらかった
M-1グランプリ優勝はミルクボーイ!林やすむ賞はニューヨーク!!
M-1見ました?
優勝はもう文句なしでミルクボーイでしたね。
準優勝はぺこぱ。
いやなんか久しぶりにトータルで面白いM-1グランプリでした。
で、今回の面白かったM-1に導いたのが、トッバッターのニューヨークだったと私は思っとるんです。
こういうのって、一番手二番手あたりまでは客も演者も固くて、どうしても笑いが起こりづらくなりがちじゃないですか。
南千住のお笑いライブだってそうなんですから、M-1グランプリともなればその緊張感たるやいなやってなもんで。
そんな中、トップバッターで会場的にもけっこうきっちり笑いをとってて、テレビの前の私も笑って、ネタ後の松ちゃんとのやりとり(松ちゃんの発言内容には軽くモヤッとさせられたものの)でも場の空気をかなりほぐしてくれたんですよ。
その割に、審査員の採点がずいぶんカラい(※他のいろんなネタ見てからだとまぁテクニック的な目新しさはなかったのかなぐらいは思いましたけど、にしてもって感じ)。
いやコレね、本物の審査員と素人審査経験者の方なら分かると思うんですが、最初のうちに高得点って確かにつけづらいんですよね。
まぁ自分自身探り探りだったり、後々すげー面白いのが出てきたりとか、点差を多めにつけたい時のために、高得点側をあけときたいみたいな。
そんなんで、審査状況的にだいぶ損してましたよね。
あとは個人的な気持ちで、ニューヨークって2年ぐらい前あたりとか、なんとなくチョコプラかニューヨークかぐらいの時期ありませんでした?
今この、明暗くっきり分かれて、すっかり期待されていない中で、(私の採点としては)実力を示してくれた感じが嬉しくもあり。
M-1トップバッター問題はこれからも続く
でその、トップバッター問題ってのは、今後もM-1の存在が大きくなればなるほどそうなっていくワケで、再開後あたりからのM-1が私の中で今ひとつ弾けきらなかった原因を、今回のニューヨークがはっきりさせてくれた気がするんですわ。
一番手二番手までで、いかに会場の空気を暖めるかが、番組全体の盛り上がりに直結するっつーか。
去年の見取り図なんか分かりやすくて、トップバッターで「伏線回収」張り巡らせるなんてしちゃダメなんですよね。
見取り図に責任はないんだけど、自分たちがコケると同時に、番組全体の出足をくじくことになっちゃってたんでないかなと。
伏線回収はM-1に向かないのでは?
ついでに、今年も出てきた見取り図について言うと、やっぱその「伏線回収依存症」を脱してほしいなと。
(あ、伏線回収ってのは、その時はなんのことだか分からなかったり、そこそこ面白かったりするようなボケを散りばめておいて、しばらくしてから「こういうことだったの!?」みたいにタネ明かしするテクニックのことですハイ。)
伏線回収ってギャンブル性が強いっつーか、お客さんとの呼吸がハマれば、笑いがどんどん増幅してって気持ちいいんでしょうけど、うまく噛み合わないと丸々ムダになりますよね。
敗者復活のカミナリが、そんな感じでうまくいってませんでした。
見取り図は、回収までが長いわりに派手なボケじゃないので、なおさら難しいような。
おっと、こうやって顔も出さずに、体一つで舞台に立つ芸人さんたちにダメ出しするようなマネはしたくないんでした!!
ついついスイマセン!
テレビでおなじみの実力派芸人のM-1優勝はこれからますます難しい気がする
もう一個思ったこと。
テレビでおなじみの芸人の優勝は、これからしばらくないんじゃないかなって。
優勝のミルクボーイがそれを象徴してますけど、今年の顔ぶれを見てると、これだけの実力者たちが「無名芸人」として、一撃必笑(ダサい言い回し失礼します。)な感じでひたすら牙を磨いてる間に、馬車馬のように(どうでもいいような仕事も含めて)働かされながらネタ作って舞台立ってって、相当なハンデですよ。
単純に「見たことあるネタ」率も高くなりますし。
あと、珍しく上沼恵美子に共感してしまったんですけど、(からし蓮根のコメントの時だったかな?)和牛に対して、「余裕な感じが腹立つ」みたいにまくしたててたじゃないですか。
今年でいうと、和牛、かまいたちがそんな感じで、いわゆる実力派的な芸人のこなれ感がなんとな〜くいけ好かないっつーかね、最終3組には残って当然みたいな顔してるような、確かにそんなムードを私も感じたんですよ。
まぁ、和牛水田、かまいたち山内の二人のサイコパス感の影響かもしれませんが。。
そんなんで、テレビでおなじみの実力派芸人の優勝へのハードルが上がってくるんではないかなって。
(私の)敗者復活は「くらげ」!次点ロングコートダディ
ミルクボーイ、ぺこぱ、からし蓮根、オズワルドあたりは、今後も出てくるでしょうし、敗者復活にも初見の面白いコンビいたんですよねぇ。
私の中の、敗者復活勝ち上がりは「くらげ」でした。
「分かんねえけど」って言いながら、女の気持ちを分かりすぎてる男のネタ。
次点は「ロングコートダディ」。
天ぷらと3対3で合コンするネタ。
くらげが勝ち上がってあのネタやってたら、すげーハマった気がするんですけどね〜。
初見だった2組が、私審査の敗者復活上位2組だったのもなんか、(勝手に)今年の面白かったM-1の予兆になってましたわ。
金属バットのワイルドカード(準決勝返り咲き)が分かりづらかった
敗者復活といえば、準々決勝で敗退した金属バットがワイルドカードで準決勝に返り咲いたとかってネットニュースを見て、てっきり敗者復活に出てくるのかと思ってたら、いなくて残念でしたわ。
かき回してくれそうだったのに。
さてさて、ザッーとそんな感じ!
あとはまぁ、番組開始早々トップバッターでそれなりに仕事をしたニューヨークに「ツッコミが好きじゃない」なんつー、その後の演者にまで変なプレッシャーをかけるようなコメントしたり、あの流れで最後に一人かまいたちに票を入れる松ちゃんのズレがやっぱり気になったぐらいです。
つってもなんだか、来年以降が楽しみになる2019年のM-1グランプリでした。
じゃ、おやすむ〜!!